千秋楽の三役揃い踏み 2020年以降でたった4回目
秋場所千秋楽の三役揃い踏みは、横綱・大関・関脇の6人だけ。2020年以降は前頭が入る場所が4場所に3場所で、この形はたった4回目だった。
千秋楽の揃い踏み、6人全員「役力士」だった
秋場所の千秋楽。最後の3番の前に、東と西の3人ずつが土俵に上がって四股を踏む「三役揃い踏み」がありました。
並んだのは、東が横綱の大の里、大関の霧島、関脇の熱海富士。西が大関の安青錦、大関の琴櫻、関脇の藤ノ川。横綱・大関・関脇の6人が、番付どおりにきれいに並んでいました。
見ていて、「これが本当の三役揃い踏みなんだ」って思いました。というのも、最近の揃い踏みには、前頭の力士が入っていることが多かったからです。
【写真:会場外(国技館の幟/番付表など)】
【手書きメモ】横綱1・大関3・関脇2。前頭も小結もゼロ!
【ふきだし】揃い踏みって、前頭の人が出てもいいの!?
【用語カード】三役揃い踏み(さんやくそろいぶみ)
千秋楽の最後の3番は「これより三役」と呼ばれます。この3番に出る東の3人と西の3人が、取組の前にそろって土俵に上がり、四股を踏む儀式が「三役揃い踏み」です。名前は「三役」でも、出る人は番付で決まっているわけではありません。優勝争いの組み合わせや休場者の数によって、成績のいい前頭の力士が入ることもあります。
今場所の「これより三役」
【データカード】
取組 | 東 | 西 |
|---|---|---|
これより三役 1番目 | 関脇・熱海富士 | 関脇・藤ノ川 |
2番目 | 大関・霧島 | 大関・琴櫻 |
結び | 横綱・大の里 | 大関・安青錦 |
出典:相撲レファレンス(Sumo Reference)取組結果、2026年9月場所15日目
関脇どうし、大関どうし、そして結びは横綱と大関の相星決戦。地位も、組み合わせも、すごくきれいでした。
気になって数えた(1)揃い踏みに前頭が入った場所
本当に最近は前頭が多いのか、平成12年(2000年)から令和8年7月場所までの千秋楽を数えてみました。
【データカード】
期間 | 前頭が1人もいなかった場所 | 揃い踏みに入った前頭(延べ) |
|---|---|---|
2000〜2009年(60場所) | 43場所(72%) | 18人 |
2010〜2019年(59場所) | 37場所(63%) | 26人 |
2020年〜2026年7月(39場所) | 10場所(26%) | 47人 |
出典:相撲レファレンス(Sumo Reference)取組結果。各場所15日目の最後の3番
【手書きメモ】2020年からは、4場所に3場所は前頭が入ってた!
2000年代は7割以上の場所で、揃い踏みは三役以上だけ。それが2020年からは、前頭が1人もいない場所のほうが少なくなっていました。揃い踏みに入った前頭の数も、2000年代の18人から、2020年以降は7年たらずで47人に増えています。
今年の夏場所(5月)なんて、6人のうち3人が前頭でした。前頭11枚目の宇良、前頭8枚目の欧勝馬、前頭6枚目の美ノ海です。
気になって数えた(2)横綱・大関・関脇だけの揃い踏み
今場所は、小結もいない「横綱・大関・関脇だけ」の6人でした。これはもっと少なかったです。
【データカード】
期間 | 横綱・大関・関脇だけだった場所 |
|---|---|
2000〜2009年 | 60場所中34場所 |
2010〜2019年 | 59場所中36場所 |
2020年〜2026年7月 | 39場所中3場所 |
出典:相撲レファレンス(Sumo Reference)取組結果。各場所15日目の最後の3番
【手書きメモ】2020年以降、たった4回目!
2020年以降では、令和4年5月、令和5年5月、令和8年7月に続いて、今場所が4回目。実は先場所(名古屋場所)もそうだったので、2場所続けての「番付どおりの揃い踏み」になりました。
なんで前頭が増えたの?
理由のひとつは、横綱や大関の休場が多かったこと。役力士が足りないと、そのぶん前頭が入ることになります。もうひとつは、前頭の力士が優勝争いにからむ場所が増えたこと。千秋楽の最後のほうの取組は、優勝争いを盛り上げるように組まれるので、成績のいい前頭が上位と当たることが多くなります。
前頭が入る揃い踏みも、それはそれで「下からの挑戦」っていう感じで面白い。でも、横綱・大関・関脇がそろって四股を踏む姿は、やっぱり特別でした。今の上位陣が充実してきた、っていうことなのかもしれません。
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【まとめ枠(墨ベタ)】
- 千秋楽は、最後の3番の前の「三役揃い踏み」まで見逃さないで。誰が並ぶかで、その場所の上位の充実ぶりがわかります。
- 揃い踏みに前頭が入っていたら、その人は優勝争いに関わった好成績の力士です。
- テレビで見るなら、東と西の並び方にも注目してみてください。
※この記事の数値は、筆者が自分で調べて数えたものです。正確とは限りませんので、ご了承ください。