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十両と幕下、たった1段の差がこんなに大きい。関取になれるのは9人に1人

番付に載る593人のうち関取は70人。前相撲から入って関取になれるのは約11%。月給0円から月110万円へ、大銀杏、締め込み、付け人。十両と幕下の差をまとめました。

十両と幕下、たった1つの差なのに

相撲の記事を書いていると、何度も出てくる言葉があります。「関取(せきとり)」。十両に上がった力士が「新十両」としてニュースになったり、十両から幕下に落ちる力士の話になると、急に空気が重くなったり。

番付で見れば、十両と幕下は1段しか違いません。それなのに、どうしてこんなに大きく扱われるんだろう? その1段の差は、想像よりずっと大きいものです。

【写真:会場外(国技館の幟/番付表など)】

【手書きメモ】十両から上=関取。幕下から下=関取じゃない

【ふきだし】十両に上がると、生活がまるごと変わるの!?

【用語カード】関取(せきとり)

十両以上の力士のこと。幕内と十両を合わせて70人だけです。幕下・三段目・序二段・序ノ口の力士は「力士養成員」と呼ばれ、関取とは待遇が大きく変わります。

気になって数えた(1)関取は、力士の中の1割ちょっと

【データカード】

地位

人数(秋場所の番付)

幕内

42人

十両

28人

幕下

120人

三段目

160人

序二段

200人

序ノ口

43人

合計

593人(うち関取70人=約12%)

出典:相撲レファレンス(Sumo Reference)番付検索。令和8年9月場所の番付

【手書きメモ】593人のうち、関取は70人だけ!

番付に載っている593人のうち、関取は70人。8人に1人くらいです。

気になって数えた(2)関取になれるのは、9人に1人

じゃあ、相撲の世界に入った人のうち、どのくらいが関取になれるんだろう? 2005年から2014年に前相撲から入門した857人が、その後どこまで上がったかを数えてみました。

【データカード】

項目

人数

前相撲から入門した力士(2005〜2014年)

857人

そのうち十両まで上がった(関取になった)

93人(約11%)

そのうち幕内まで上がった

67人(約8%)

出典:相撲レファレンス(Sumo Reference)番付・成績検索。2005〜2014年の前相撲から、令和8年9月場所までの番付を集計(付け出しで入門した力士は含みません)

【手書きメモ】入門した9人のうち、関取になれるのは1人

前相撲から入った人で関取になれたのは、約11%。9人に1人くらいでした。残りの8人は、関取にならないまま土俵を去っています。十両に上がるっていうことは、それだけ限られた人だけがたどり着ける場所なんです。

関取になると、何が変わる?

【データカード】

項目

関取(十両以上)

幕下以下

お給料

月給あり(十両は月110万円)

月給なし(場所ごとの手当だけ。幕下で1場所16万5000円)

本場所の取組

15日間、毎日15番

15日間で7番

髪型

本場所では大銀杏(おおいちょう)

ちょんまげ

まわし

本場所は色のついた絹の締め込み、稽古は白いまわし

本場所も稽古も黒い木綿のまわし

土俵入り

化粧まわしをつけて土俵入り

なし

付け人

身の回りを手伝う付け人がつく

関取の付け人をする側

生活

部屋で個室がもらえる、結婚して部屋の外に住める

大部屋で共同生活

出典:各種報道・解説記事をもとに筆者がまとめたもの。月給・手当は2026年時点の金額

【手書きメモ】月給0円 → 月110万円!

いちばん驚くのはお給料です。幕下以下は月給がなく、場所ごとの手当だけ。幕下でも1場所16万5000円で、1年でだいたい100万円くらい。それが十両に上がると、毎月110万円になります。2027年の初場所からは、十両の月給が120万円に上がるとも報じられています。

そして、土俵での姿も変わります。大銀杏を結って、色のついた締め込みをつけて、化粧まわしで土俵入り。テレビで見る「お相撲さん」の姿は、ほとんどが関取の姿なんですね。

反対に、十両から幕下に落ちると、これが全部なくなります。給料も、付け人も、大銀杏も。

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【まとめ枠(墨ベタ)】

  • 幕下の取組と十両の取組を続けて見ると、まわしの色や髪型の違いがよくわかります。
  • 十両の土俵入りは、関取になったばかりの力士の晴れ舞台。幕内の土俵入りより前に始まるので、少し早めに会場へ。
  • 幕下の上のほうの取組は、関取をかけた勝負。9人に1人しかたどり着けない場所への挑戦です。

※この記事の数値は、筆者が自分で調べて数えたものです。正確とは限りませんので、ご了承ください。